「ただの優秀なビジネスマンになりたいんですか?」と言われてから事業が爆伸びし始めた話
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「ただの優秀なビジネスマンになりたいんですか?」と言われてから事業が爆伸びし始めた話

こんにちは、シアンで商品紹介事業部の事業責任者をしている黒田です。

商品紹介事業部では、美容商品の比較メディアなどを複数運営しています。すごく普段の生活に密接に結びついていて、この記事を読んでいただいている方も実は僕たちのコンテンツを知らない間に目にしてくれているかもしれません。笑

今回、アドベントカレンダーということで、僕にこの1年間で起きた出来事のうち、事業責任者としての考え方がもっとも大きく変わった出来事を紹介しようと思います。特に、以下のような方におすすめの内容です。

  • 事業が思ったように伸びていかないと悩んでいる事業責任者
  • 事業家になりたいと思っている方
  • コンサル的な優秀さはあるが、事業を伸ばした経験はない方

伝説のメディア責任者が電撃入社

6月に、現メディア事業本部長の新開が入社しました。

新開さんは学生時代に、「ハゲラボ」というメディア業界なら誰もが知っているAGA系のメディアを、事業責任者としてゼロから立ち上げてEXITさせた伝説の人でした。

最初は、入社する気は全くなさそうだったのですが、MTGに参加してもらったり、代表と一緒に過ごす中で、僕たちの熱烈なオファーを受けてくれました。

新開さんは、入社直後から僕の直属の上司についていただけることになり、初日からメディアに関して大量に質問したり、毎日一緒に飲んだりしていました。(新開さんは一度飲み始めると終わるまで長いので、最近は頻度を落としています。)

不意に聞かれた質問

新開さんの入社直後、商品紹介事業部の主軸メディアがGoogleのアップデートの影響を受けてしまい、トラフィックが激減しており、0ベースで次の戦略を立てている真っ最中でした。

アップデート

アップデートや組織体制の変更などが重なり、次なる戦略を考えるのに、僕が苦しんでいる様子を見て新開さんが不意にこんなことを聞いてきました。

「黒田くんは、優秀なビジネスマンになりたいんですか?偉大な事業家になりたいんですか?」

想定外の質問に最初はびっくりしたのですが、迷わず「後者(事業家)です。」と答えました。

そうすると新開さんは、「そうだよね〜。だけど、黒田くんの日々の姿勢は前者よりな気がするんだよね〜」と言って、さらに「事業家に守・破・離ってあるのかな?」など意図の掴めない質問を重ねられました。

僕も、何かうーんと思いながら、でもすごく大事なことを言われている気がしたので、一週間くらいその言葉についてずーっと咀嚼してみたのです。

その結果こんな感じかな?という解釈が出てきました。

黒田「もっと自分の納得感を大切にしてみます」

結論から言うと、「自分の納得感や腹落ち感を大事にする」という解釈だったのですが、以下の順番で説明してみます。

  1. 「守・破・離」に傾倒した姿勢
  2. 「腹落ち」が細かいチューニングを生む

「守・破・離」の「守」に傾倒した姿勢

振り返ってみると、僕の仕事に対する姿勢は「守・破・離」の「守」に傾倒していました。

代表や新開さんとの議論では、自分の意思決定に感覚的な納得感があったとしても、それを突き通すことは、すごく稀でした

現場については自分が一番詳しいはずなのに、自分の感覚を信じ切らず、代表や新開さんに対して盲目的な部分があったのです。

「腹落ち」が細かいチューニングを生む

しかし、事業責任者レイヤーにおいて、戦略や戦術への腹落ちがなければ、絶妙な部分でのチューニングを欠いてしまうことがあります

重要な観点が抜け落ちてることに気づかなかったり、例外ケースを除外できなかったり、施策の精度が本質的に上がっていかないのです。自分の納得感や腹落ち感を重視することが、言語化しきれないクオリティの部分のチューニングに不可欠だということに気づいたのです。

新開さんに、「僕、例の優秀なビジネスマンか、事業責任者かの話なんですが、もっと自分の納得感を大切にしてみます。」と伝えたところ、新開さんは「なるほどね。それいい言語化だね!」と言っていたので、おそらくそんな感じでいいのかなと進み始めました。

新規リリースしたメディアが爆伸び。

そうして、打ち立てた新戦略をもとに、同時に新規メディアを複数スタートしたのですが全て、今まで経験したことのないほどのスピードでメディアがグロースしていきました。ローンチから4ヶ月程度でかなりの売上になってきています。

伸びてるトラフィック

一つ一つの意思決定や仮説検証に手触り感を感じながら施策を打てるようになったため、格段に意思決定の精度が上がりました。(もちろん、今新規メディアが伸びてきているのは、アップデートに屈せず、立ち上げの苦しいタイミングを乗り切ってくれた、メンバー達のおかげなのは、言うまでもありません。)

基本的には新開さんと意思決定は完全合意で進むことが多いですが、議論が分かれた時に僕の感覚を優先してくれる場面も何度かありました。本当に、感謝しかありません。

(余談)振り返ってみるとアブダクション

興味なかったら読み飛ばしてください。

今振り返ってみると、アブダクション的な思考をするようになったのかもしれません。

起きている現象に対して、説明するような仮説を用意するのがアブダクションです。アブダクションの説明については、ログミーさんのこちらの記事が非常にわかりやすかったです。

アブダクションは仮説の想像力の余地が大きい一方で、仮説の正しさを論理的には保障できないことに特徴があります。そのため、自分の感覚に自信がないと、アブダクション的な発想で仮説を立てることは難しいのです。

一緒に事業を作りませんか?

最初、書き始めたタイミングでは事業責任者を志すメンバーや、シアンのことが気になっている事業家志望の青年へ向けて書くつもりだったのですが、僕の表現力の限界によって、なかなか伝わりづらいものになってしまった気がします…泣

よく伝わらなかったら、僕に聞きにきてください笑。

これが僕のTwitterです。リプライしてるのが新開さんです。(恥ずかしいので、こういうのは社内のSlackに留めて欲しいです…)

シアンでは、一緒に事業を伸ばしていただけるメンバーの方を大募集中です!学生でも社会人でも大歓迎です。

今回は新開の話をしましたが、代表の籔本も、とんでもない事業家です。

チームのメンバーも最高のメンバー達ばっかりです。

そんな面白そうな会社があるのか!と思った方、こちらからぜひご連絡ください!

株式会社シアン 広報

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